ヒサカキの葉(画像左) 本榊(真榊)の葉(画像右)
サカキとは
サカキは人と神の境にある植物ということから境木(さかき)、年中緑の葉を茂らせていることから栄える木、神聖な賢木と呼ばれるようになったとの説があり、神道では、葉の先端が尖った植物に神様が宿るものとされ、葉先の鋭い榊が依り代になったとされています。
サカキは関東地方以西が自生地の為、関東地方ではヒサカキをサカキの代用品として神事に使用されてきました。
本榊とヒサカキの見分け方
サカキ(本榊 真榊)の葉は、表面がツルツルしていており縁の部分は全縁と呼ばれ滑らかな曲線になっています。
また本榊は、茎の先の芽(冬芽と言う)が爪状に尖っております。
ヒサカキの葉は本榊に比べ、葉は小さく縁が鋸歯のようにギザギザになっているのが特徴です。
本榊(Cleyera japonica)
ツバキ科 サカキ属
自生地:本州の関東地方茨木以南から四国、九州、沖縄の温暖な地 和名:サカキ 本榊、真榊、神榊(カミサカキ) 開花:6月頃小さな白い花が咲き、花の後には緑色の実ができて晩秋に向けて黒く熟します。
芽吹き:4月末頃新芽は吹き始まります。
ヒサカキ( Eurya japonica)
モッコク科 ヒサカキ属
自生地:青森県北海道を除く本州、四国、九州、沖縄 和名の由来:ヒサカキはサカキ(本榊)より葉が小さいことから姫榊、サカキにあらず非榊とも呼ばれますが、地方名ではシャシャキ、シャカキ、ビシャコ、ビシャ、ヘンダラ、ササキ、下草、仏さん柴(しば)などと呼ばれております。
開花:4月頃小さな白い花が咲き、花の後には緑色の実ができて晩秋に向けて黒く熟します。
芽吹き:4月末頃新芽は吹き始まります。
本榊の新芽
4月~6月頃、新芽により日光榊の圃場は一面黄金の華が咲いたように綺麗です。
土用芽
9月頃土用芽と言われる芽吹きをします。
ヒサカキの新芽
本榊同様新芽(4月~6月頃)成長が始まり新芽の時期となります。
土用芽
9月頃土用芽と言われる芽吹きをします。
本榊の開花
6月頃小さな白い花が咲き、花の後には緑色の実ができて晩秋に向けて黒く熟します。
ヒサカキ実
秋から晩秋にかけて実は黒く熟します。熟した実は、優しいピンク色の染液としてとても貴重な染料でなかなか手に入りづらい染料になります。